持続可能な循環する暮らし、パーマカルチャー

今日は「パーマカルチャー」についてのお話を聞きに行きました。

森林などの自然システムに倣い、農業だけでなく、住居、コミュニティなど生活に関わるすべてをデザインすることで、恒久的に持続可能な循環する暮らしを目指すのがパーマカルチャーの考え方。個々の生活にもコミュニティにも活かせる知識の体系で、たとえば日本の里山生活がそれに近い概念のようです。

現代の都市は効率・機能を追求してきた結果として、地縁コミュニティが失われつつあります。そんなことを言っている僕自身も普段近隣の住人と会話することすらほとんど無く、具体的にどうすればつながりが生まれるのか、イメージするのはとても難しいです。自分が食べるものを自分でつくったり、エネルギーをなるべく使わず再利用可能にする工夫なども面白いのですが、事例の1つとして紹介されたポートランドの「シティリペア」に特に興味をひかれました。

規格化・効率化されすぎて人同士の関係が絶たれた町をあらため、つながりを重視したコミュニティをつくる動き。交差点に絵を描いたり、ベンチをたくさん設置したり、誰でもコーヒーを飲めるようにしたり、道路に面したところに生っている果物は自由に食べてよかったり。昨年ワークショップデザインの勉強をしたきっかけはコミュニティづくりに関心を持ったことでしたが、気の向くままになんとなく拡散させていた興味が、にわかにつながってきた気がします。

僕はいわゆる「エコなもの」にある種の過剰な期待をしているわけではないし、都会的な消費社会も便利なものだと思っています。ただ、ゆるやかなつながりが持続する人間的なコミュニティを考えたとき、農業(食べ物)や自然(土地)は欠かせない要素かもしれないと感じました。人はそれから離れることができないから。

あと、森林やら農業やらというと田舎暮らしに限られるような印象があったのですが、パーマカルチャーは場所を選ばず、都市でも適用できる「考え方」であるということが今日のお話で理解できました。アーバンパーマカルチャーと呼ぶようです。個人的な実践としても面白いし、コミュニティにまで拡げて考えるととても魅力的。パーマカルチャー、もっと勉強してみようと思います。

<気になったキーワードメモ>
散居集落、ポトラッチ、コミュニティガーデン、トラジションタウン、ロケットストーブ

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