終活について

最近、「人生を終えるための準備をすること」を総称して終活と呼ぶようになっているそうです。今日はそんな終活にまつわるトークイベント「終わるボクらができること」に参加しました。

人はかならず死ぬものだけれど、それを真面目に考える機会って、あまりないですよね。個人的な胸のうちとして考えることはあっても、それを人に相談したり、一緒に考えたりするのは何だかタブーなように思われがちです。

でも、死ぬってことに向き合うのは、実は生きるってことに向き合うのと表裏一体。死ぬとわかっているから、残された時間が限られていると知っているから、生きている時間をがんばることができる。何でもやってみようと思える。今回会場を提供してくださったチヨさんはそのように考えられているそうです。スティーブジョブズのスピーチでも、これに近い話がありましたね。

「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことは本当にやりたいことだろうか?」それに対する答えが「ノー」の日が何日も続くと私は「何かを変える必要がある」と自覚するわけです。

ゲストの安田依央さんが2010年に開催された「終活ファッションショー」も面白いと思いました。単に棺桶に入るときの服装を考えるだけじゃなく、自分にふさわしい音楽や、お世話になった人に贈る言葉を考えたりすることで、自然と自分の半生を振り返えることになり、周りの人達への感謝の気持ちが参加者に生まれたそうです。

終活について考えるのは気の重くなる作業ですが、ファッションショーという切り口を与えることで楽しく考えることができます。最近イベントの企画に興味を持ち始めたので、他に何か切り口はないかなー、なんてことも思いました。

トークイベントのあとは交流の時間がたくさんあって、ホスト役のまつもとのりこさんともいろいろお話することができました。とても明るい方で、「結ぶ」コトをライフワークにされている(~プロフィールより)という点にもとても共感。トークイベント「まつこのへや」はいま月1ペースで開催されているそうです。

ustreamでも配信されていて、今回の録画を見つけたので貼ってみますね。

父の死や、それをきっかけに体調をくずしてしまった母親を見ていると、死について考えざるを得ません。もちろん僕自身のことも考えますが、母親には、なるべく自分の望む形で死を迎えてほしいです。父親はあまりよい形の最期とはいえませんでした。このことについては今度あらためて書いてみようと思うきっかけにもなった、今日のイベントでした。

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