地域にデザインやアートが入り込むとどんなことがおこるのか

最近の僕の関心事は「職住一体」と「住み開き」なのですが、その根本には、どうすれば地域に貢献できるだろうか、という思いがあります。昨日参加したトークイベントは、まさしく僕の興味にぴったり重なりました。

スピーカーの片木さん、佐野さん、永田さんは建築家やデザイナー、ディレクターとしてお仕事をされている方で、各々の活動内容を紹介された後、クロストーク、懇親タイムという内容でした。

デザイナーやアート関係者に限らず、地域への貢献、コミュニティへの貢献という欲求に目覚め始めている人が増えています。それは3.11というきっかけがあったからかもしれませんが、潜在的にそのような思いを抱いていた人はたくさんいたのだと思います。はじめの一歩を踏み出す機会を待ち続けていた人たち。

僕自身は、かならずしもデザインやアートを使って地域やコミュニティに関わりたいというわけではなくて、より深くコミットできる方法であれば何でもよいと思っています。もちろん自分の職能・スキルを活かした形で貢献できればそれが一番。でも、つくるという行為そのものが楽しいので、油断すると自己満足で終わってしまいそうです。

片木さんの「河和田アートキャンプ」では、「町の人と共同でつくる」を原則にされているそうです。つくるという快感を自分だけで完結させずに、コミュニティと分かち合える機能がアートにはあります。大切なのは場作り。物から事、事から場へ興味がシフトしていくのは、今回のスピーカーの方々のお話を聞いて、あらためて自然な流れなのだと再確認しました。

もうひとつ印象に残ったのは、よく言われている「ヨソ者・ワカ者・バカ者」に、「ホンモノ」を加えなければならないという話。つくり手として関わる限り忘れてはいけないことですね。

既に実践を継続されている方々に、より具体的な話を伺ってみたかったのですが、別の予定があったため最後の懇親タイムに参加できなかったのがとても残念です。第2回、第3回と続いていくようなので、また別の機会をうかがおうと思います。

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